台湾散歩で人気講師として活躍中のFrederic先生が台湾華語の文法について解説する「日本人を困らせる台湾華語の文法を3分で解決」シリーズ。
台湾華語版、日本語版でお読みいただけます。
今回のテーマは「上」と「下」の用法についてお話しします。
まずは台湾華語版で読んだ後、日本語版を読んで、台湾華語の理解度をチェックしてください。
台湾華語の文法について理解を深めながら、読解力アップにもなりますよ!
日本人を困らせる台湾華語の文法を3分で解決 VOL.17
華語中常常會看到「上」和「下」兩個字,出現在不同的地方,有時候是單純的位置或是動作的方向,但只要和不同的字連結,就有不同的意思。許多學習華語的日本朋友,一定感覺困惑,怎麼會有這麼多不同的意思呢?
今天,我們就來聊聊華語中,跟「上」、「下」相關的文法!
表示位置或方向(上樓、下樓,桌上、桌下)
松田部長跟山崎小姐說,「等一下開會的資料,請拿到二樓會議室去!」山崎小姐回答:「等一下我上二樓去的時候,會把資料全部放在會議室的桌上!」後來,會議將要開始,松田部長打電話給社長說:「報告社長,都準備好了,您可以下來(降りてくる)開會了!」
這裡出現了幾個「上」和「下」的文字,第一個「上樓」日語是「階段を上がる」,或者說「上二樓」(階に行く)。如果「下樓」就是「階段を下りる」。
另外,「上」「下」更常用來表示位置,就像文中的「把資料全部放在會議室的桌上」,說的就是在桌子上面,用日語來說就是「資料を会議室にある机の上に置く」,也就是表示東西的位置,「桌下」則說的是「机の下に」!
表示時間或順序(上星期、下星期,上半年、下半年)
開會的時候,松田部長對大家做業績報告:「公司上半年的業績大幅成長,公司決定在下星期發給大家業績獎金!」山崎小姐聽到以後,高興得跟同事說:「我們有了下個月旅行的經費囉!」
這段文章,出現了「上半年的業績大幅成長」(上半期の実績は大幅成長する),這裡「上半年」的「上半」,就是「前半」的意思,換句話說,把一年分成上下半年的時序。
另外,文中出現的「下星期」(来週)、「下個月」(来月)的「下」則有日語「次の」、「後の」的意思。同樣地,如果是「上星期」、「上個月」也就是日語的「先週」、「先月」的意思!
抽象和其他的使用方法(上班、上車,下雨、下命令)
開完會,松田部長告訴山崎小姐,「明天上班(出勤する)的時候,要把今天開會的紀錄送給社長確認!」說完,松田部長就下樓去送社長上車,這時外面剛好下雨(雨が降る),松田部長回頭跟社長司機下命令(命令を下す):「記得把車開到門口,方便社長上車(車に乗る)。」
前文出現了「上班」「上車」,以及「下雨」「下命令」等不同的詞語,這裡的「上」、「下」是比較抽象的意思,用來表現狀況的進展或是變化,所以上班、下班(退勤する)的「上」「下」有工作開始、結束的意思。
值得一提的是,「上車」的「上」等於日語的「に乗る」,「下車」的「下」是日語的「を降りる」,這個用法可以套用在所有能移動的工具上,包含各種車子、飛機、電梯等。
結語
華語中的「上」和「下」,除了跟日語一樣單純的指示位置「上面」(上にある)和「下面」(下にある)的意思以外,還有很多超越位置、方向的意思,例如:時間、動作、順序或是抽象的概念等文法的意思。
透過前面三段有趣的小故事,相信大家一定能夠理解今天介紹的語法。希望大家能參考這些故事中的例句,在日常生活中更廣泛的使用這些語法。
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続いては、台湾華語の上と下の用法について、日本語で読んでいきましょう。
日本人を困らせる台湾華語の文法を3分で解決 VOL.17(日本語)
台湾華語には、頻繁に「上」と「下」という字が使われます。これらは単純に位置や行動の方向を示すだけでなく、さまざまな意味を持つ場合があります。多くの日本人学習者は、この多義性に戸惑うことがあるかもしれません。
そこで今回は、華語における「上」と「下」に関連する文法について説明します。
位置や方向を示す用法(上樓、下樓,桌上、桌下)
松田部長は山崎さんに、「後で会議資料を2階の会議室に持っていってください」と言いました。山崎さんは「後で2階に行く(上二樓)ときに、すべての資料を会議室の机の上に(桌上)置きます」と答えました。しばらくして、会議が始まる前に、松田部長は社長に電話して「社長、準備が整いましたので、どうぞ降りてきて会議にご参加ください」と言いました。
ここでいくつか「上」や「下」が登場しました。まず「上樓」は日本語で「階段を上がる」または「2階に行く」(上二樓)という意味です。対して、「下樓」は「階段を下りる」という意味になります。
また、「上」や「下」は位置を示すのにも使われ、華語版の文に「把資料全部放在會議室的桌上」」(机の上に資料を置く)というのがその例です。ちなみに「桌下」は「机の下に」を意味します。
時間や順序を示す用法(上星期、下星期,上半年、下半年)
会議の中で、松田部長は業績報告を行い「公司上半年的業績大幅成長,公司決定在下星期發給大家業績獎金(上半期の業績が大幅に成長したので、来週には業績ボーナスを支給します)!」と発表しました。これを聞いた山崎さんは同僚に「我們有了下個月旅行的經費囉(これで来月の旅行費ができたね)!」と言いました。
この段落では「上半年的業績大幅成長(上半期の実績は大幅成長する)」とありますが、ここでの「上半年」は「上半期」の意味です。つまり、1年を前半と後半に分ける表現です。
また、「下星期」(来週)や「下個月」(来月)の「下」は、日本語で「次の」や「後の」という意味です。同じように、「上星期」(先週)や「上個月」(先月)という表現もあります。
抽象的な用法(上班、上車,下雨、下命令)
会議が終わると、松田部長は山崎さんに「明天上班的時候,要把今天開會的紀錄送給社長確認(明日出勤するときに、今日の会議の記録を社長に提出してください)!」と伝えました。その後、松田部長は社長を車に送るために1階へ降りました(下樓)。ちょうどその時、外で雨が降り始め(下雨)、松田部長は社長の運転手に「車を入り口まで持ってきて、社長が乗りやすいようにして(方便社長上車)」と命令を下しました(下命令)。
ここでは「上班」(出勤する)や「上車」(車に乗る)、「下雨」(雨が降る)、「下命令」(命令を下す)など、抽象的な意味を持つ「上」と「下」が登場します。「上班」と「下班」(退勤する)では、「上」は仕事が始まる、「下」は仕事が終わるという意味です。「上車」の「上」は日本語の「車に乗る」に相当し、「下車」の「下」は「車を降りる」に相当します。この用法は、車、飛行機、エレベーターなどすべての移動手段に当てはめることができます。
まとめ
華語における「上」と「下」は、日語と同様に単純に位置を示す「上にある」や「下にある」だけでなく、時間、動作、順序、さらには抽象的な概念など、さまざまな意味を持ちます。
これらの用法を理解することで、日常生活の中で「上」や「下」をより広く活用できるようになるでしょう。
また次回をお楽しみに!